城東ブロック
ブロック長
平和通1丁目5-35
末光 清貞
私は4歳の頃よりこの地で育ちました。
その昔、昭和30年頃は平和通は、広い広い道路で、まだ舗装されていなくて、車も少なくて、時折車が土ぼこりをたてながら走っていたような記憶があります。
家のすぐ前には小川が流れていて、決して汚くはない、かといってきれいではない水が、結構な勢いで流れていました。
小学校の時にその川はどこまで流れて海へいたるのか知りたくて、自転車で追跡しましたが、松山の北のほうへ流れて、そのうちに日が暮れてきて途中で追跡を断念した記憶があります。
今も気になることの一つなのです。
平和通で土ほりをしたり、けんけんやこまを回したり、小川に船やいろんなものを流してそれを追っかけたり、路上は結構楽しい遊び場でした。
もう一つの遊び場はお城山。
今もある東雲神社の階段にダンボールを持参して滑り台のようにして滑り降りるのが楽しみでした。
山の上の方は遠いので、階段の上くらいまでがテリトリーで、横道へそれて東雲学園までの森の中を探索するのが冒険でした。
小学校の1年生の時、一時的に父が勤務していた三番町の県立中央病院の北側の官舎に住んでいました。
お隣は江里口先生のお宅で、２階の屋根をわたって行き来ができて、ご兄弟と遊んでいました。
夕方になると市駅の前の街頭テレビをぽかんと口を開けて見に行ってました。
日も暮れて母が探しに来るまでテレビに見とれていました。
昭和３２年の暮れに父がこの地で開業するのに伴って、再び平和通に戻ってきました。
以後５０年間、ここに住んでいるわけです。
今回古い城東ブロックの名簿を事務局から取り寄せてみると、現在の城東ブロックといささかエリアが違っていました。
今の八坂ブロック、番町ブロックが城東ブロックという名前で、現在の城東ブロックのエリアは東雲２というブロック名であったようです。
現在の城東ブロックは東は持田町の東の線、西は緑町からお城山の線、南は一番町の電車通りから東高の線、北は日赤病院の南、道後から上一万の電車の線になっています。
昭和42年の名簿を見ると、竹内健三、酒井重明、本吉正晴、久米政夫、村上 曉、西川祥之介、中山 寛、国分 統、大亀 学、浦屋 淳、吉松正邦、亀田隆徳、糸永健次郎、神尾 輝、山本周三、西村 昭、矢野明文、藤井 潭、矢野 豊、豊島 殖、片岡義夫、喜多島鉄也、佐伯正典、末光喜代三、上甲 力、三好秀展、南条和夫先生、となっています。
今も現役の方も多く、私の父を含めて鬼籍に入られた方、またお顔を私が存じ上げない方のお名前もあります。
昭和42年といえば、私は高校生でしたがビートルズやグループサウンズに夢中になっている時でした。
次に昭和47年の名簿を見ると、赤穂 治、井手正敏、片岡義夫、垣貞 靖、蔵原一郎、真田博史、藤田和典先生のお名前が加わり、松山逓信病院の先生方が入っています。
昭和55年になると、米田忠久、土居康典、浅尾英男、上甲泰弘、橘 茂、仁井史建、富永 弘先生、それに私の名前が加わっています。
松山逓信病院は石戸谷 武先生を中心の先生方です。
私が開業した頃で、ブロック会に始めて参加させていただいた頃のメンバーの方々です。
竹内健三先生がブロック長で、その後浦屋 淳先生がブロック長になられたように思います。
ブロック会は当時は道後の旅館、ホテルで開催されることが多かったように記憶しています。
さてそれから26年後の現在、平成19年の我が城東ブロックは、井手康人、浦屋 制、高岡裕子、武田良平、田中富雄、谷水規浩、西川芳之、光宗勝繁、三好典彦、棟田敬一郎、棟田慎二郎、村上 聡、村上 博、森 秀人、矢野浩史、矢野知恵子、吉松 誠、船津 隆先生の面々が加わっています。
豊島医院、真田医院、藤井 潭先生は道後ブロックに途中で変わられたようです。
それに井上賢二先生率いるNTT病院の先生方で構成されています。
ブロック長は平成13年より浦屋 淳先生より私が引き継いで勤めさせていただいています。
ブロックからは村上 博、西川芳之先生が松山市医師会理事として参加されています。
私自身2代目の開業医ですが、当ブロックでも世代交代の流れは進んでおり、ブロック会でも出席は若い先生方が中心を占めるようになってきました。
私は昭和55年の開業から26年以上たちましたので古い先生方と若い先生方の橋渡しの役目もあると思っております。
当ブロックでも活躍されていた先生方でお亡くなりになられた先生方のご冥福をお祈りいたします。
またすでに市の中心部になっている当ブロックですが、今は続々と大きなマンションが建てられており、再び人口が集まり活況を呈するものと期待されます。
我々医療機関もその任が大きくなることを願って松山市医師会城東ブロックのご紹介とさせていただきます。
昭和41年頃の平和通
昭和41年頃の日赤病院の玄関